うなぎのぼりブログ

日本のうなぎ食文化ってすごいかもしれない。気の向くままにうなぎ散歩。

活鰻の店 つぐみ庵

活鰻の店 つぐみ庵

うなぎ仲間の方よりメールがあった。
駒込のお店、是非にとのこと。
興味津々、翌日には駒込に向かっていた。
またしても無計画に出かけてしまう。

駒込駅前のアザレア通りをまっすぐ行き
三菱UFJ銀行を左に曲がりまっすぐ行く。
小さな町工場と住宅街、都心なのに静かだ。
店の前に到着した、普通の住宅だ。
開店は12:00とのことだったが、暖簾は出ていない。
あれ、やっちまったか・・・。
いきなりお宅に押しかけるのもなんなので
電話をしてみることにした。

電話には店主が対応してくれた
予約がないと準備をしていないので時間がかかるとのこと。
生きた鰻を調理するので1時間半から2時間かかるとのこと。
お待ちいただけるのでしたら、いまからいらっしゃっても大丈夫ですと。
詳しい調理の過程など説明していただき、とても丁寧な電話対応。
鰻屋で待つことには慣れているものの出直すことにする。
何事も計画的にだ。

後日、日程を改め、予約の電話をする。
店主が丁寧に対応してくれる。
遠いところからスイマセン、お食事のうな重は4500円とのこと
うなぎが高くてスイマセンと言う店主。
日時と氏名と連絡先を伝えて予約をする。

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翌日、予約をした時間にお店に向かう。
駒込駅前のアザレア通りを抜けていく。
お店の前につくと暖簾が出ていた。
お店の外観からでは鰻屋であることは分かりづらい。
ドアを開けて中に入ると玄関で靴を脱ぐ。
どうみても普通の住居だ。

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玄関右手に厨房、そのとなりが客席となる。
座卓席6席、カウンター3席。
女将さんに掘りごたつ式のカウンター席に案内される。
掘りごたつの中には一人分の湯たんぽが入っている。
寒くなったこの時期には嬉しい気遣いだ。
店主からは遠いところわざわざありがとうございますと。

メニューはない。
うな重は予約の時に聞いた通り4500円。
基本的には電話などで予約をして
予約時に内容と予算など相談するスタイルだ。
店主お任せで、予算に合わせて旬の食材でお出しするとのこと。
厨房では鰻を蒸す工程に入っている。

こちらのお店では、生蒸しの蒲焼にこだわる。
一般的には裂き、白焼き、蒸し、本焼きとなるが
生蒸では、裂き、蒸し、本焼きとなる。
江戸時代からの伝統的な調理法にこだわる。
なんどか来ていただいて、お客さんの好みがわかってくれば
地焼などの関西風の蒲焼もできるとのこと。

店主と話しをしながら待つ、飽きることはない。
店内に古い写真を見つけた。
先代が上野でツグミの店を営業していた。これが店名の由来。
昭和40年頃、店主が田端にツグミと鰻の店をはじめた。
そしてこちらの駒込の店は、もともと住居であり
現在は駒込のつぐみ庵として営業している。

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鰻が蒸しあがり、焼に入る。
カウンターでは店主と話をしながら
出来上がりまでの作業を見ることができる。
焼台の前で真剣な顔つきになる店主。
鰻の小骨を抜いている。

女将さんが店主の作業に合わせ
お重を準備したり、飯を盛ったり、
息の合ったサポートをする。
こうして、うな重が出来上がっていく。

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うな重登場。
綺麗な色と照り、身の姿が美しい。
皮は薄めで柔らかい、身はやや厚め
表面をややパリと仕上げてある。
ミルフィーユ状態の皮と皮下のゼラチン、身が
口の中で溶けていく。
フワッとトロッと柔らかすぎず、
これが生蒸ゆえのトロ身なのか、なんとも絶妙だ。

タレは醤油系控えめ。
ご飯の炊き加減、熱さともちょうど良い。
全体バランスの良い、やさしいながら
しっかりした、ボリューム感も感じる。
この感じだと、お代わりがしたくなってしまう。
目の前で骨を抜く作業を見ているだけに
まず小骨が・・ということはない。

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壁に貼ってあるのは宮内庁御用達?いや御用無しだ。
いろいろな洒落、遊び心がいっぱいなのだ。
食後もお茶をすすりながら、しばらく話し込んでしまう。
店主にどこかおいしい店はありましたか?と聞かれ
どこの店も美味しいんです、同じ鰻を扱うのに
店によって出来上がりが違うのに興味があるんですと。
お店によってこだわりも違いますからねと、ご主人。

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夜、一杯やりながら来たいお店だ。
人生いろいろ、お店もいろいろ。
伝統の職人気質とこだわりの、一焼入魂のうな重でございます。
一日10食程度しかできないのも納得だ。
女将さんのさりげない気遣いもありがたい。
予約は必須でございます。




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