うなぎのぼりブログ

日本のうなぎ食文化ってすごい。地域やお店によって夫々目指すべきうなぎ料理が違うのが魅力的。

うなぎ浜名湖や 丸徳養魚場

愛知県に出張の際、そうだ浜名湖行こう・・・
と思いついた。
そしてせっかく浜松まで行くのだから
養殖場も見てみたい。
ちょうど、池入れの時期だ。
しかも鰻稚魚不良が続いている
養鰻業はどうなっているのか、
どうにも気になってしまった。

養殖場を見学させていただるところを探し
メールや電話でお願いする。

うなぎ浜名湖や 丸徳養魚場さんに快諾をいただき
日程や時間を調整して見学させていただけることになった。

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時間通り到着すると
養殖場オーナーさんに笑顔で迎えてもらう。
メソ(稚魚)をみせてもらう、はじめてだ。
稚魚を養成して養太に育て、選別出荷する。

稚魚や天然鰻の漁は漁協の管轄
養殖鰻は養鰻組合の管轄なのだそうだ。

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メンテナンス中の養殖池
池底のパイプに温水を通して
水温を管理するのだそうだ。
ビニールがかかっているだけでかなりの温室効果がある。

話をしながら案内してくれる、若くて元気なご主人。
ご主人は三代目とのこと。
昔は浜名湖周辺には1000軒近く養殖場があったが
現在では30軒ほどになった。
当時この周辺は養殖池ばかりだったが
いまは荒地になっている、日照がよいので
今後はメガソーラーの計画があるのだとか。

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鰻が集まっている、去年五月の池入れしたものだ。
あと半月ほどで出荷となる。
出荷先は加工工場と、一部地元の旅館などに納品する。
創業当時は路地養殖、ビニールハウスではないさらしの池だったそうだ。
とにかく鰻の病気が一番怖い、冬寒いと餌を食わなくなる
すると体力が弱る、そして病気になる
そこで対策としてハウスと温水パイプで加温して
水温を上げることで、病気を防ぐのだそうだ。
そのぶん、成長も促進するとのこと。

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水車は鰻に酸素を送るだけでなく、プランクトンを活性化させるためでもある。
ある程度大きくなったら時期を見て路地池ではなす
広いところで育てることで鰻のストレスを軽減してやるのだそうだ。
うなぎは寂しがり屋なので、皆で寄り添っている。
鰻どうし喧嘩もする、弱いものはかじられたり
餌がないと共食いもする、淘汰されてしまうのだそうだ。

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飼料を配合し混ぜる機械旧型。
横型と縦型があるそうだ。
時代によって餌が変わってきた。
当初は生餌、かいこのさなぎを使った。
浜松の養鰻業が盛んになったころ
富岡製糸工場などの製糸業も盛んだった頃だ。
さなぎが手軽に豊富に手に入った。
しかし、かいこのさなぎは臭い、
蒲焼に山椒をかけるようになったのは
このころからという説もある。

その後、生魚を使うようになり
東海道線の鉄道貨物で運ばれ
ここから船で取に行ったのだそうだ。
その名残の朽ちた船着場もある。
しかし生魚が値上がりし食用にかわり
飼料用には向かなくなり現在の配合飼料となったのだそうだ。

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養鰻業者によって、鰻の身が違うという。
国産は身がしまるこの時期は特に寒くなりしまる
配合飼料で脂肪分の調合を適度にすることで
程よい脂ののった甘みのある身になるのだ。
その資配合具合や水温の調整、池ストレスなど
業者によって違うということだそうだ。
しかしコストがかかりすぎる、採算の取れない事業になってしまった。

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白焼き蒲焼の直売をしているので土産にする。
長距離とのことで、きちんと梱包してくれるのがありがたい。
白焼きの一部を八丁味噌でみそ焼きにしてみる。
味噌に付け込んだほうがよかったか・・・。
わさび醤油でいただくと、適度なボリュームのある白焼きだ。

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蒲焼は真空パック。
湯煎していただく。
湯で温めた後、焼くといいのだそうだ。
柔らかい蒲焼だ。


お忙しい中、見学をさせていただいた
うなぎ浜名湖や 丸徳養魚場さんには感謝申し上げます。
大変勉強になりました。
ありがたく、鰻をいただくことにいたします。

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